歴史・文化

枡(ます)の歴史と文化
— 日本酒と共に歩んだ1000年

2024-01-15

枡の起源 — 奈良時代の計量器

枡(ます)の歴史は、奈良時代(710年〜794年)にまで遡ります。もともとは米・酒・塩などを計量するための道具として使われており、 国家が税として徴収する穀物の量を正確に測るために、統一規格の枡が普及しました。 木製の枡は加工しやすく、軽量で耐久性にも優れていたため、日本各地に広まっていきました。

「一合枡」と日本酒の深い関係

枡が日本人の日常に深く根ざすきっかけとなったのが、日本酒との関わりです。 江戸時代には酒屋での量り売りに枡が使われ、「一合(180ml)」「五合(900ml)」「一升(1800ml)」という単位が 日本人の生活に定着しました。現在でも居酒屋で日本酒を枡に入れて提供する文化が残っているのは、 この歴史的背景があります。

ヒノキやサワラなどの木材で作られた枡は、その木の香りが日本酒と絶妙にマッチすることでも知られています。 特に国産ヒノキは抗菌作用を持ち、酒の風味を引き立てる効果があると言われています。

計量器から文化のシンボルへ

計量法の改正(1959年)により、公式な計量器としての枡の役割は終わりを迎えます。 しかしその後も、枡は日本文化のシンボルとして生き続けました。 「枡席(ますせき)」「升り詰める(上り詰める)」など、枡にちなんだ縁起の良い言葉は現代語にも残っています。

結婚式や開店祝いなどのお祝いの席では、枡に日本酒を注いで乾杯する風習が今も続いており、 「ますます繁盛」「ますます幸せに」という縁起の良い言葉として、枡はギフトシーンでも重宝されています。

FOMUSの枡 — 現代に蘇る職人の技

FOMUSの枡はすべて国産ヒノキを使用し、職人の手によって丁寧に製作されています。 使うほどに木の表情が変わり、自分だけの"経年美"が生まれるのがFOMUS枡の特徴です。 日本酒グラスとしての使用はもちろん、インテリア・小物入れ・ギフトとして幅広く愛されています。